経済の基本と常識・・・だそうで - 読書メモ
「これだけは知っておきたい「経済」の基本と常識」という本をブックオフで買って読んだので個人的なまとめ。用語をググってよさげな資料を集めたりしたメモ。ど素人のメモなので、内容に責任は持てません。
マクロ経済(巨視的)
概要
社会全体についてマクロ経済指標と呼ばれる値を用いて分析する。
主なマクロ経済指標
物価指数・物価上昇率
物価の水準やその上昇率を示す指標成長率
経済の規模の拡大の規模を示す指標消費
家計による消費のための総支出額民間設備投資
企業部門による投資支出額輸出
海外への財の輸出輸入
海外からの財の輸入貿易収支・経常収支
海外との財やサービスのやりとりの収支通貨量(マネーサプライ)
金融市場の規模を示す指標失業率
雇用の状況を示す指標為替レート
自国通貨と外国通貨の交換比率政府財政収支
政府の収入と支出の関係を表す指標
参考元
ミクロ経済(微視的)
概要
「経済主体」という経済活動を行う基本単位ごとの経済活動について分析する
経済主体
企業
会社(法人、事業者)のこと。
土地や資本や労働力を使用し生産を行い利潤の追求を行う経済主体。
形のない「サービス」なども企業の生産物とみなす。政府
家系や企業から税金を徴収し、財政活動を行う。
公平で安定した社会の実現と発展を促す経済主体。- 公共財(インフラ、サービス)の提供
- 所得(富)の再分配
- 法による利害調整
- 景気政策による経済均等の抑制
などを行う
家計
一般家庭(消費者)のこと。
企業または政府に労働力を提供したり、投資などによって所得を得る。
勤労所得・財産所得の総和から公的支出(税金)を引いた値を可処分所得という。海外
国外の経済主体をひとまとめにした経済主体
参考元
日本経済の動きを捉える
国という単位の景気をざっくり測る時に必要そうなものをざっくり列挙。
GDPの「三面等価」
以下、3つの側面からGDPは補足可能であり、いずれも同じ結果になる事を表している。
『生産面』からの補足
付加価値(労働によって創出された価値)の総額
『支出面』からの補足
生み出された付加価値が何に使われているか
下記の合計
- 民間最終消費支出
- 政府最終消費支出
- 総固定資本形成
- 在庫品増加
- 財・サービスの純輸出(輸出-輸入)
『分配面』からの補足
生み出された付加価値が誰にどれくらい行き渡っているか
下記の合計
- 雇用者所得
- 営業余剰
- 固定資本消耗
- 生産・輸入品への準課税(税-補助金)
景気動向指数(DI : Diffusion Index)
景気の動きに敏感だとされている指標を複数設定し、個々の指標のうち景気の拡大(または縮小)をしめしているかを確認し、設定されたDIが50%を超えれば景気の拡大を示す指標が過半数であったことになり「景気が拡大している」と判断される。
指標は下記の3つに分けられる
- 先行系列:景気に先行して動く指標
- 一致系列:景気と同時に動く指標
- 遅行系列:景気に遅れて動く指標
家計の消費の動向を占う失業率と賃金
日本のGDPの半分以上は「家計」が占めている。
労働所得など収入によって消費の動向も左右されるため、家計の消費動向をさぐるには「完全失業率」や「賃金の推移」などが有用。
統計局ホームページ/労働力調査(基本集計) 平成28年(2016年)9月分結果
機械受注統計
民間企業による投資は日本のGDPの1/6以上を占めている。
政府の収入と支出
歳入
- 租税および因子収入:58%
- 公債金:33%
- その他:9%
歳出
諸説荒れてる所ですよね、ここ。
https://www.mof.go.jp/gallery/201305.htm
国民負担率が低いから増税しても大丈夫〜は嘘 - 消費税増税は必要ない!
日本の借金【1000兆円】? 【デフォルトの嘘】!その前に世界が崩壊。。。 - NAVER まとめ
経常収支の黒字
貿易収支:輸出額から輸入額を差し引いた値
経常収支:貿易収支に加え投資などによる利益も含んだ海外との総収支
日本の大企業の工場は国外にあることが多いため輸出額を重要視することに疑問を呈す声も多くある。
全文表示 | 日本が「貿易」で稼ぐ時代は終わっている 「経常収支」の黒字増加が示すこと : J-CASTニュース
日銀短観(全国企業短期経済観測調査)
日本銀行が年に4回、約1万社の民間企業に対してアンケートを取り、その結果をまとめたもの。
この内もっとも重要視されているのが「主要企業・製造業の業況判断DI」という指標。この指標は「景気がよい」と答えた企業の割合から「景気が悪い」と答えた企業の割合を差し引いたもので、この指標がプラスであればその業種は景気が良いと感じているところが多いと推測される。
物価指数
消費者物価指数(CPI)
基準となる年の物価水準を100%として、比較対象の年の消費者が財・サービスを購入する時の物価の変化率を表す指数企業物価指数(CGPI) 企業間で取引される際の物価指数
通貨量(マネーサプライ)
M1
現金通貨(銀行券、貨幣)+預金通貨(当座、普通預金など)M2 + CD
準通貨(定期預金など)+CD(譲渡性預金:他人への譲渡を自由に行う事のできる定期預金)広義流動性
金銭信託以外の金銭の信託(?)+投資信託+金融債+金融機関発行CP+債権現先・現金担保付債権貸借+国債・FB+外債
この分類は難しそうなので、またあとで調べる。
マネーストックの概要 :日本銀行 Bank of Japan
日本中央銀行
日本銀行券や国債を発行したり、金融政策として公定歩合を定めたり、株とか日本円を買い支えたり、色々やっている所。
いざとなったら円を刷って全部なかったことにできるという噂もまことしやかに囁かれている。とりあえず2億円くらいくれないかな、と私は思っている。
基準割引率および基準貸付利率(従来「公定歩合」として掲載されていたもの)の推移 公表データ一覧 :日本銀行 Bank of Japan
日銀ETF買い入れ倍増で日経平均はどこまで上がる? [株・株式投資] All About
生産年齢人口
急低下する生産年齢人口比率をどうみるか~~3~4年後には戦後すぐと同じ水準に 2015年06月01日 | コラム・オピニオン 山本謙三 | NTTデータ経営研究所
好況・不況のサイクル(景気循環)
好景気→景気後退→不景気→景気回復(景気拡大)
という風に「景気は循環する」とされており、現代では下記の4つの周期が広く受け入れられている。
キチンの波
もっとも短い周期の波(40ヶ月で一周)ジュグラーの波
景気は企業の生産設備の買い替えと同期しているという仮定の周期(10年程度で一周)クズネッツの波
景気は建築物の更新時期や世代交代に同期しているという仮定の周期(40〜60年で一周)コンドラチェフの波
景気は強い技術革新に同期しているという仮定の周期(半世紀に一度生じる程度)
疲れた・・・
他にも色々書いてあるけれど、なんとなく大事そうなのはこれくらいかな・・・と(正直よくわかっていない)上向いている業種を探したり、為替や株価の変動の過去の推移などを振り返ってみたりすれば何かしらの感覚や相関に触れる事ができるだろうか?
なんとなくいつか投資でもやる時のための勉強と思って始めたものの五里霧中で労力の割にパッとしない。